富士R-101豆温度センサー位置変更しました。富士ロイヤル焙煎機の1kg小型機を使って何年か経ちますがメンテナンスがしやすいように蓋をマグネット式にしたり、排気温度が測れるようにK熱電対(ケーねつでんつい)温度センサーを取り付けたり焙煎記録がコンピューターでログれるようにしたり改良を続けています。少量焙煎の時に示す温度が不正確でしたので改良しました。
富士に限らず、云えますが豆の温度を測るセンサーの位置に日々疑問がありましたのでこの度、改良工事をすることになりました。写真はノーマル富士1kg機の温度センサーの位置。豆の容量に対して十分な容量がないとセンサーの位置がずれ正確に測ることができません↓。
外国製の焙煎機に目を向けると世界で最も先進的といわれるイタリアのIMFなどは釜のかなり下の方に豆温度センサーが取り付けられています↓。
構造的に考えれば例えば、100gや200gといった少量豆焙煎だと釜のもっと下の位置にセンサーがないと正確に測ることはできないのでは?と思います。そこで新たに穴を開けます↓。
蓋が開いた時に釜の回転や縁に干渉しないようダミーパーツで慎重にシミュレーション↓。
穴を開けてネジ切りました↓。
約5cm位下に位置変更↓。
センサーを位置変更して完成。元の孔には内部に釘を刺して熱気が漏れないように塞いでいます。青いコードは排気温度計↓。
約5cm下げました。これまで茶色い位置での豆温測定でしたが緑色の部分での測定が可能↓。
少量焙煎時の釜内部の予想図↓。
アルチザンでのロースティングカーブ。300gエチオピア発酵豆のボトム。投入時に豆温がしっかり下がっているのがわかります↓。
少量焙煎計測改造の他、アルチザン設定、1バッチごとに内部清掃、オールステンレスネジ交換など富士焙煎機の実用的な改良プログラムメニューがいくつかあります。まずは焙煎教室に参加して相談ください。